こんにちは!今回は朝と夜のスキンケアについて解説していきます。
スキンケアは美容の基本。しかし、世の中には色んなスキンケア情報が溢れており、「朝と夜のスキンケアは変えるべき?」「美容液は夜だけじゃダメ?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、化粧品成分スペシャリスト&化粧品検定1級の資格を持つ筆者が、朝と夜の正しいスキンケアについて徹底解説。
また、併せてスキンケアの順番やコツ、おすすめのアイテムや美容液成分についても一緒にご紹介していきます。
さらに後半では、「ビタミンC配合のスキンケアは朝に使ってはいけない?」「美白化粧品は夜だけ使ってもいい?」など、朝夜のスキンケアに関するよくある疑問にもお答え。
朝と夜のスキンケアを使い分けるべきか迷っている方はもちろん、正しく・効率的にスキンケアを行いたい方は、ぜひ最後までご覧ください!
スキンケアは朝と夜で変えた方がいい?⇒できれば変える
早速「スキンケアは朝と夜で変えるべきか」という疑問についてですが、結論、できれば変えた方が良いです。
朝と夜でスキンケアを変えることで、より効率的に攻めのケアができます。
1アイテム追加or変更など、少し変化を持たせるだけでもOK。
ただし、無理して変える必要はありません。スキンケアは、コツコツと継続することが大切。
- 肌が弱くて使えるスキンケアが限られている
- 朝夜でスキンケアを変えるのはストレスだ
という方は、自分の肌や心の負担にならない範囲でスキンケアに取り組みましょう。基本の保湿+紫外線対策だけでも十分なお手入れになります。
朝と夜でスキンケアを変えた方が良い理由:お手入れの目的が異なるから
朝夜でスキンケアを変えた方が良い理由は、朝(メイク前)と夜(就寝前)では、スキンケアの目的が違うからです。
- 朝:紫外線などの外的刺激からお肌を守り、メイクのりをよくすることが目的。
- 夜:汚れのオフ、スペシャルケア、お肌を整える。
また、朝より夜、夜より朝に使いたい成分やアイテムもあります。
- 朝におすすめの成分:ビタミンC、ワセリン、ミネラルオイル、炭酸系
- 夜におすすめの成分:レチノール、油脂、スクラブ、酵素、ピーリング
成分内容も見極めて朝夜のスキンケアを使い分けられると、コスパ&効率の良いお手入れができますよ。
ただし、お肌が敏感な時や肌荒れが酷い時は、朝夜共にシンプルなスキンケアを心がけるのが大事!必要に応じて皮膚科も受診しましょう。
夜より朝のスキンケアの方が大事!
スキンケアは朝も夜も大切ですが、強いて言えば朝のお手入れの方が大事です。
夜勤など夜から朝にかけて活動する場合は、活動前(メイク前)のスキンケアが大事になります。
朝のスキンケアが大事な理由は、以下の3つ。
- 活動中は肌がダメージを受けやすい(エアコンによる乾燥、紫外線、花粉、PM2.5等)
- メイク崩れ対策も必要
- 夜のスキンケアまでの時間が長い
特別なものを使う必要はありませんが、スキンケアを塗ったら10秒程度じっくりとハンドプレスしてあげましょう。保湿成分が肌にしっかりと馴染み、長時間うるおいをキープできるように整えます。
時間がない時は5秒でも良し!少しでも丁寧に馴染ませて。
もちろん、夜もしっかりハンドプレスできれば更に良いです。夜(就寝前)のケアに時間をかるのが無意味ということではありませんので、夜のケアも楽しみましょう♡
それでは、スキンケアの順番やコツを朝と夜に分けて詳しく解説していきます。
朝スキンケアの順番・コツ
朝のスキンケアのコツはこちらの3つ。
<朝スキンケアのコツ>
- 紫外線対策をしっかりと
- ハンドプレスで保湿成分を肌にきちんと馴染ませること
- 油分を付けすぎないこと(油分過多によるメイク崩れを防ぐため)
朝(メイク前)は、肌表面がオイリーになってしまうと日焼け止めやメイクのノリ・持ちが悪くなります。だけど保湿が甘いのもNG。
ということで、メイク前に適した程よい潤い肌に整える朝のスキンケア方法をお伝えしていきます!
朝のスキンケアの順番:日焼け止めまでが朝のスキンケア!
まず、朝のスキンケアの順番はこちらです。
- 洗顔(たまにクレンジングを使うのもアリ)
- 導入美容液、先行乳液
- 化粧水
- フェイスパック(化粧水や美容液の代わりに使っても良し)
- 美容液
- 乳液、クリーム
- 日焼け止め(下地やUV乳液でもOK)
7アイテムすべてを使う必要はありません。最低でも保湿アイテム1個+日焼け止めがあればOK。
また、まずは商品に記載されている使用手順や使い方に従うことが優先です。迷った時は「効かせたいもの順」「水っぽいもの⇒クリーミーなもの順」に使いましょう。
それでは朝スキンケアの各工程について詳しく解説していきます。
【洗顔】肌の状態に合わせて洗顔方法を決める!
朝の洗顔方法には色んな意見があります。「朝は洗顔料不要」と言われたり「朝もクレンジングすべき」と言われたり、正直迷ってしまいますよね。
朝の洗顔は、その時の肌状態に合わせるのが正解です。
- 保湿をしても日中乾燥することが多い⇒洗顔料不要(水or32~35度のぬるま湯で洗い流すだけ)
- 顔のベタつきやゴワつきが気になる⇒洗顔料を使う
- 毛穴汚れやザラつきが気になる⇒クレンジングを使う
起きたときの肌の感触や、最近の肌状態によってその日の洗顔方法を決めましょう。
乾燥が気になるけど、気分的にさっぱりしたい時はアミノ酸系の洗顔料で5秒間くらいで洗うのがおすすめ。泡が乗ってる時間が長いと乾燥しやすいので、サクッと済ませましょう。
【化粧水】フェイスパックやジェルで代用してもOK
洗顔後は化粧水でお肌に水分を与えます。水分メインで構成されたジェルやフェイスパックで代用しても良いです。
ただし、オールインワンで済ませたい方は、化粧水(フェイスパック等含む)は省いてもOK。乾燥が気にならないようにお手入れできていれば十分です。
【美容液】高保湿美容液は朝こそ使うべき!
朝のスキンケアに是非取り入れていただきたいのが、高保湿美容液です。高保湿化粧水でもクリームでもなく「高保湿美容液」をおすすめする理由は、以下の3つ。
- メイク前に丁度良いしっとり肌に整う
- お肌の水分と油分のバランスが保たれる
- メイクのりも良くなる
高保湿美容液は高価なものも多いです。コストを抑えたい方は、朝だけ使ったり、夜の使用量は控えめにしてもOK。
筆者のイチ押しは、高濃度セラミド美容液です。セラミドはお肌の潤いをしっかり保持する頼もしい成分。日中の過酷な乾燥に悩む方や、オイル成分が苦手な方にもおすすめです。
トゥヴェールのナノエマルジョンは高濃度にセラミドを配合していますが、税込3,060円で比較的お手頃!
【乳液・クリーム】乾燥肌さんはワセリン配合がおすすめ
朝の乳液やクリームは、付けすぎない程度にしっかりと塗るのがコツ。
- 乾燥しやすい人は保護感のあるものを選ぶ。
- 過剰にベタベタ・テカテカしないよう注意。
- 塗布後は3分程度放置したり、ティッシュオフしてから日焼け止めを塗る。
日中の乾燥が気になる方にはワセリンを配合した乳液がおすすめです。しっかりお肌を保護&保湿してくれる上に、ミルキーで軽めの使用感。メイク前に使いやすいです。
逆に皮脂が出やすい方は、思い切って乳液・クリームは省くのもアリ。または、ノンオイル処方のやオイルの配合が少なめのジェルを使うのも良いです。
【日焼け止め】ものによっては乳液やクリームを省いても良し
朝のスキンケアの最後には日焼け止めを塗りましょう。ここまでが朝のスキンケアです。もちろん、日焼け止め機能がある下地やBBクリームなどでもOK!
中には保湿機能を兼ね備えた日焼け止めもあります。肌状態や使用する日焼け止めによっては、乳液やクリームを省いても良いです。
カネボウのクリームインデイは、まさしくスキンケアクリーム+日焼け止め機能を持ったアイテム。みずみずしくも、保湿感のある人気の日中用クリームです。
ビタミンC配合化粧品は朝も使ってOK!
「朝はビタミンCを配合した化粧品を使っても良いのか」という疑問は、SNSなどで度々取り上げられています。結論、ビタミンC配合化粧品は朝も使って大丈夫。
ビタミンC誘導体配合化粧品も朝使用OK。
「朝にビタミンC配合化粧品はNG」というイメージは、ビタミンC=柑橘系の果物のイメージがあるからと考えられます。
柑橘系の果物に含まれるソラレンは光毒性を持つので、柑橘類は朝に食べない方が良いという意見があります。そこから、ビタミンCを朝から摂取してはいけない、化粧品も使ってはいけないという誤情報が広まったようです。
しかし、ビタミンCとソラレンは全くの無関係。ビタミンCはソラレンのように光毒性はありませんので、朝からビタミンC配合化粧品を使うことは特に問題もありません。
ソラレンに関しても相当な量の柑橘類を食べない限りは、日焼けやシミに影響することはないと言われています。
夜のスキンケアの順番・コツ
続いて夜(就寝前)のスキンケアについて解説していきます。
<夜スキンケアのコツ>
- 肌が乾燥しにくいクレンジング
- レチノールや角質ケアを取り入れる
- スリーピングパックなど、必要に応じてスペシャルケア
夜(就寝前)はメイクをしない分、スペシャルケアを行うのにぴったりの時間。ただし、睡眠を削ってまでスペシャルケアをする必要はありません。
美肌になるには質の良い睡眠がとにかく大切。睡眠時間とのバランスを考慮しながら、夜のお手入れを楽しんでくださいね!
夜のスキンケアの順番:基本は朝と同じ
夜のスキンケアの順番は、基本的に朝と同じ。もちろん、自分にとって必要なものだけ取り入れればOKです。
- メイク落とし(必要に応じてW洗顔)、角質ケア
- 導入美容液、先行乳液
- 化粧水
- フェイスパック(化粧水や美容液の代わりに使っても良し)
- 美容液
- 乳液、クリーム
- スリーピングパック等(就寝前)
それでは夜のスキンケアの工程についても詳しく解説していきます。
【メイク落とし】すっぴんの日にクレンジングを使うのもアリ!
夜のスキンケアはクレンジングが主役です。
<クレンジングのコツ>
- メイク汚れは落として潤いは残すこと。
- すっぴん時の毛穴ケアにもクレンジングオイルが使える。
- W洗顔はお肌の状態に合わせる。乾燥しやすい方はW洗顔は不要。
とにかく潤いを奪いすぎないクレンジングが大事。洗浄後のお肌に潤いが残っていれば、保湿ケアは朝より軽く済ませてもOKです。
おすすめは、韓国コスメ「魔女工場」のクレンジングオイル。油脂(植物の実や種から採れたオイル)が主成分で、しっかりメイクも落とせるのに、後肌が乾燥しにくいです。
また、すっぴん時の毛穴洗浄にもクレンジングオイルは効果的。メイクをしない方でも時々使ってみましょう!
【角質ケア】汚れが気になる時だけでも良い
お肌のゴワつき、ザラつき、蓄積した汚れをしっかりオフしたい日は、角質ケアが効果的。つるんとした洗い上りを実感できます。
具体的には、
- 酵素成分
- スクラブ成分
- クレイ成分
- ピーリング成分
などを配合した洗顔料やクレンジングを使えばOK。週に数回の使用が推奨されていることが多いですが、気になる時だけ使っても良いです。
おすすめはワフードメイドの抹茶の酵素洗顔。スッキリ洗えるのに洗顔後つっぱりにくい設計です。乾燥肌の筆者でも気兼ねなく使えています。
【化粧水】お風呂での洗顔・クレンジング直後に使う
お肌の保湿は洗浄後すぐに行いましょう。お風呂でクレンジングや洗顔を行う方は、化粧水も一緒にお風呂場に持ち込むか、脱衣所にセットしておくことをおすすめします。
もちろん乳液やパックで保湿しても良いです。
サクッと保湿&後のスキンケアの邪魔にならないという点では化粧水がおすすめ。
アヌアの化粧水はクセがなく、さっぱりした使用感。どんなスキンケアとも組み合わせやすく、パッと保湿したい時にとっても便利です。
【美容液】攻めのスキンケアにはレチノール美容液
「夜だけ美容液を使いたい」「夜に攻めのスキンケアをしたい」という方には、レチノール配合の美容液がおすすめです。
レチノール配合化粧品は、お肌のキメをふっくら整え、艶やかな印象に導いてくれます。化粧水やクリームに入っていることもありますが美容液商品が多く、お好みのものを探しやすいです。夜だけの使用でもOKです。
ただし、レチノールは紫外線に弱い&肌が刺激を感じやすいという一面があります。はじめは2~3日置きに使いましょう。
朝も使えるレチノール化粧品もありますが、刺激が出るのが怖い方は朝の使用は控えた方が無難。
【乳液・クリーム】夜は肌馴染みの良いものを選ぶ
夜(就寝前)はこっくり感控えめな、肌馴染みの良い乳液・クリームがおすすめ。ビタミン類やバクチオール、アスタキサンチンなどの整肌成分も入っていると美容液的な機能も期待できます。
肌馴染みの良いクリーム等は、肌表面に被膜感が残りにくいのが特徴。そのため、翌朝は水だけ洗顔でも心地よく洗い上げることができます。メイクや朝のスキンケアの邪魔にもなりにくいです。
※1 角層まで
【スリーピングパック】週に数回の特別なケアに
メイクをしない夜(就寝前)にこそ使えるのが、スリーピングパック。寝ている間に美容液成分をお肌に届けたり、お肌にハリ・ツヤを与えてくれるアイテムです。
スリーピングパックは洗い流し不要。ただし、すぐには角層に浸透しないものも多いので、メイク前には向きません。
朝夜指定のない美容液は、朝も夜も使った方が良い!
スキンケアのコストや時間を削減するため、美容液は夜だけ使いたいという方も多いのではないでしょか。
朝夜使える美容液なら、朝も夜も使った方がより美肌効果が見込めます。基本は、メーカーが推奨する使い方や使用量を守るのが前提です。
ですが、朝だけor夜だけ美容液を使っても、無意味とまでは言えません。美容液成分を与える機会・量が減るので、効き方はマイルドになりますが、効果が0になるとは考えにくいからです。
むしろ朝夜使うことで刺激を感じるくらいなら、使用頻度を減らすのもアリ。
ただし、「朝だけ」「夜だけ」と使うタイミングが予め指定されている美容液を朝夜両方使うのはNG。
くすみ知らずの肌を目指す人は、美白化粧品も朝夜使おう!
美白化粧品も夜だけ使いたいという声を時々耳にします。美白化粧品を使うタイミング(朝or夜)は商品に記載されている使い方に従いましょう。「朝(or夜)の使用は控えましょう」という表記がない限り、基本的には朝夜使うのがベスト。
その理由は、推奨されている使い方をすることで、美白(※2)ケアに効果的な量の有効成分を肌に届けることができるからです。先ほども申し上げたように使用量や使用頻度が少ないからと言って、効果が0になるとはやはり考えにくいです。
しかし、美白(※2)ケアはすぐに効果が感じられるものではありません。よって、適切な量を使い続けられるものを選び、根気よく続けることが大切。
※2 紫外線によるメラニンの生成を抑え、シミやそばかすを予防する
スキンケアのメーカーは違っていてもいい?⇒もちろんOK!
スキンケアは化粧水~クリームまで同シリーズで販売されていることも多いですが、朝と夜でスキンケアのメーカー(ブランド)を変えても問題はありません。
もちろん、1回のスキンケアで異なるメーカーのスキンケアを併用するのもOK。
化粧品は無理してライン使いしなくて大丈夫。
理由は、そのスキンケアラインが、あなたのお肌にとってベストな組み合わせとは限らないから。スキンケアをライン使いすることにもメリット・デメリットがあるので、あなたに合った選択をしましょう。
<ライン使いのメリット>
- 相乗効果が期待できることがある(絶対じゃない)
- ブランドや商品のコンセプトに合ったお手入れができる
- 化粧品同士の相性が良く使用感が気持ち良い
<ライン使いのデメリット>
- 保湿感が物足りないことがある(化粧水は良いけどクリームは軽い等)
- 全商品が自分に合うとは限らない
- 予算を合わせるのが難しい
例えばA社の化粧水と乳液をライン使いすることで相乗効果が得られることがあるとします。しかし、A社の化粧水とB社の乳液を使った方があなたの求める保湿感やスキンケアプランになるのであれば、後者の方があなたにとっては適切。
ライン使いで自分の求めるスキンケアができれば理想的ですが、自分が求めるものを無視してまで、スキンケアをライン使いする必要はないのです。
終わりに|できる範囲で朝&夜のスキンケアを変えてみよう
ということで今回は、朝と夜のスキンケアについて詳しく解説していきました。
朝と夜ではスキンケアの目的が違いますし、朝と夜で使い分けた方がいいアイテムや成分もあります。よって、朝夜でスキンケアは変えた方が良いです。
一方、美肌には化粧品だけでなく、食事・睡眠・ストレスケアも重要。スキンケアは、あなたにとって負担にならない程度にカスタムすればOKです。
お金をかけたくない時は、塗布量の調整や洗顔の仕方から見直してみましょう!
今回の記事が少しでも、朝夜のスキンケアに悩む方のお役に立てると幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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